« 2010年04月 | メイン | 2010年06月 »

2010年05月 アーカイブ

ここもイイ! 

~東京都新宿区西新宿~

一九八七年、安田火災がゴッホの「ひまわり」を購入した。
その価格が五十三億円と話題を呼び、美術ブームの端緒となった。

前室にルノワールの画が二点、奥まった一角に青っぽい色の壁に浮かび上がっている「ひまわり」は、両側に「アリスカンの並木路・アルル(ゴーギャン)」と「りんごとナプキン(セザンヌ)」と並んでいる。

いずれも安田火災創業の頃に描かれた作品。
盛り上るように絵具を重ねて描き続けた「ひまわり」。
この画を描き上げた翌年、ゴッホは三十七歳で亡くなった。

十五本のひまわりは、今、何を語っているのだろう。

ここもイイ!  2

東郷青児は生前、自分の作品の散逸を憂い、自作(約二百点)と、内外のコレクション(約二百五十点)を、安田火災に寄託していた。

安田火災本社ビル新築にあたり、社会に何か還元したいとの会社の考えに、青児氏が賛同し、美術館の設計の段階からかかわられたそうだ。

安田火災と青児氏との関係は、前身の東京火災の南社長が、昭和の初期より若い芸術家を支援したことに始まる。
以来、青児氏は同社の印刷物やカレンダーのデザインに携わって来たとか。

茶系統の壁に、白っぽい画面、青児特有の女性像が並んでいる。
初期の絵から、特有の柔らかな女人の数々の絵にみとれていると「東郷青児は『気にいったものは大切にして手元に置いている』と言われていたそうで」と、来客に説明されている声が聞こえた。

「笛」「花炎」「四重奏」など、夢幻のような画の中から、ご本人の声として聞こえた思いがした。

About

2010年05月にブログ「意外と地味め」に投稿されたすべてのエントリです。新しい順に並んでいます。

前のアーカイブは2010年04月です。

次のアーカイブは2010年06月です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り