なんて素敵な・・・☆2

教えられた通りエレベーターで五階まで上がって、その先は徒歩でもう一階分、登っていった突き当たりにドアが一つ。


素っ気無くも細長い階段には小さな明かり取りの窓があって、その曇ったガラスの向こうは、おそらく裏庭側だろう、ポーッと白く霞んだ光がそこから透けています。


呼び鈴はなく、代わりに練鉄の猫のオブジェが目の高さのところに貼り付けられていました。


ドアをノックすると「ウィー」と語尾を引き伸ぽした物憂げな返事と共に、コツコツと固い靴の音がして、間もなく二重ロックの鍵を開けるガシャガシャッという音が響いた。


「こんにちは、はじめまして」日本から「パリのインテリア」を取材に来ていた編集者とカメラマンの案内役としてここまでやって来た私も、実は彼女とは初対面なのでした。

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