なんて素敵な・・・☆3
「絶対、絵になるから」と太鼓判を押してそこへ私を送り込んだのは、アンヌ・マリーの兄であり、従兄妹たちだったが、私は無責任にも彼らの言葉をただ信じ、事前に下見をする手間も省いて取材当日、ぶっつけ本番でこの部屋を訪ねたのです。
ああ、よかった、これなら大丈夫そう・・・。
彼女の案内でさして広くもないそのアパートをあっという間に一周しながら私は胸をなで下ろしていました。
その雑誌が期待する物件のイメージとは必ずしも一致しないかもしれないが(たぶんもっとゴージャスだった方が喜ばれただろう)、これほど完壁にパリ的な空間を演出している部屋など、そう滅多に見つかるものでないことを私はそれまでの経験からよく知っていたからだ。